ツイッターで紹介され、NHKスペシャル『被爆治療83日間の記録』(2005年制作)を観た。
1999年の東海村臨界事故で通常の被曝量として容認されている量の2万倍を浴び、急性被曝して亡くなられた患者の治療に当時あたった医療チームの回顧録。
これが、そのビデオです。(50分間)
NHKスペシャル『被曝治療83日間の記録 from Egg Rice on Vimeo.
とても、軽々しく感想など書ける内容ではありませんでした・・・。
とても悲観的な考えなのかもしれませんが、原子力というものにどうしても関わらなければならない環境にある以上、また同じような事故は起きるのではないでしょうか。
所詮人間のすることだから、という不信感は消えません。
それならば、原子力に携わる人達が自分達自身を守ることができないのならば、むしろ、主人達が命を削りながら教えていった医療の分野でこそ、同じような不幸な犠牲者を、今度こそ救ってあげられるよう、祈ってやみません。
(亡くなられた大内さんの奥さんが医師にあてた手紙から)
このドキュメンタリーのNHK取材班は、本も出しているようです。
http://eurofactory.dtiblog.com/blog-entry-751.html
※ 注意:この患者の方のように大量の放射線を一時に浴びるケースは急性被曝と呼ばれ、慢性被曝とは別物である、というご指摘を医師の方からいただきました。20kmの避難区域が設定されているので一般の方は急性被爆の心配は無用とのこと。一方、現場で対処されている方々には、まだ慢性被曝のリスクは残されているとのことです。いちおう追記しときます。
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