昨日は、日本女子サッカーチームなでしこの大活躍に、興奮し、そして感動しました。
なでしこのみなさん、ほんとうにおめでとうございます!
3月11日の震災以来、こんなに気持ちが高揚したのは、初めてです。素晴らしい試合をありがとう。
(下の写真はロイターから)

(下の写真はGettysImageから)

過去2度も優勝し、今回も優勝候補ナンバーワンだった米国チームに、チームワークと技で勝った。正真正銘の実力での勝利に、アメリカ側も、ただただ感服した、という反応でしたよ。
試合後に出されたニューヨークタイムズの記事も、なでしこジャパンをべた褒め。(以下引用)
With each victory in this World Cup, Japan’s confidence seemed to blossom like the pink flower for which the team is nicknamed. It had never before defeated a European team, but it put aside Germany and Sweden. Then it won the tournament, surviving the caprice of penalty kicks against the United States.
今回のワールドカップで勝ち進むたびに、彼らのニックネームになっているピンクの花のように、日本チームの自信は花開いていったように見える。これまで欧州のチームに勝ったことがなかったのに、ドイツとスウェーデンを下した。そして対米戦ではペナルティキックの気まぐれにも負けることなく、トーナメントの王者についた。
“If any other country was to win this, then I’m really happy and proud for Japan,” Lloyd said. “Deep down inside, I really thought it was our destiny to win it. But maybe it was Japan’s.”
「自分たち以外の他の国が勝つのなら、それが日本だったのは本当に嬉しいし、彼らのことを誇りに思います。」ロイド選手は語った。「こころの中では、この試合に勝つ運命にあるのは自分たちだと強く信じていた。でも、たぶんそれは日本だったのでしょう。」
It was a remarkable turnaround for Japan against the Americans, whom they had lost to three times this year. At a pair of exhibition defeats in the United States in May, the team had appeared dazed from the earthquake and tsunami, according to Julie Foudy, a former American captain who is friends with Sawa.
今年に入って米国に3連敗している日本にとっては、今回の勝利は素晴らしい転換点だろう。5月に米国で行われた試合では、チームはまだ地震と津波のショックから立ち直っていなかったように思えたと、アメリカチームの元キャプテンで澤選手の友人でもあるジュリー・ファウディは言う。
Foudy said that she had talked to Sawa after the second exhibition in the United States and that she had replied, “We’ll be fine.”
米国での2度目の試合の後にファウディが話をしたときは、澤選手は「大丈夫」と答えたそうだ。
“But you could tell things weren’t fine,” Foudy said before Sunday’s final. “You could see how the Japanese were more weighed down. Sad. They were just starting to have some optimism after all that shock and horror. They look like a totally different team here.”
「でも、どうみても私には大丈夫には見えませんでした。日本チームがみな沈んでいるのがわかったし、悲しい顔をしていました。ショックと恐怖のあとに明るさをようやく取り戻しつつある、まだそんな状態に思えました。でも今日、ここにいる日本チームは、あの時とは全く違うチームに見えます。」決勝戦の前に、ファウディはそう語っていた。
A team that is now on top of the world.
そのチームはいま、世界の頂上に立ったのだ。
A team that is now on top of the world...
NYT記事の結びの文が、実に泣かせるじゃありませんか!
わたしはもちろん米国のTVで試合を見ていたのですが、この試合を放映したESPN局の解説者が、アメリカ一辺倒ではなく、試合を通じてとてもフェアな解説だったことも、よかったと思いました。(これについては、田村耕太郎さんのブログに書かれてある通りに、わたしも感じました。)
ところで、決勝が行われた朝、うちのコテージのお庭に咲いているナデシコの花に、「日本が優勝しますように!」と、わたくし祈願しましたのよ。

このナデシコですが、アメリカでもよく見かけるお花で、見た目の可憐さに似合わず大変強い花で、厳しい気候にも耐えて毎年増えてゆく多年草。植えっぱなしで手間もかからないことから園芸用に人気があり、こちらでも多くの種類が出回っています。英語名の総称はDianthus(ディアンサス)と呼ばれます。
Dianthusの語源はギリシャ語で、 dios ("god") と anthos ("flower") から来てるそう。
なでしこは「神の花」なんですね。
小さく可愛らしい見た目とは裏腹に強靭な神の花。
まさに、日本の女子サッカーチームにふさわしい花、それが、なでしこ。
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