3月11日に東北沖で起こった地震が引き起こした津波は、1万3000キロメートルの距離を太平洋上移動して、南極の氷壁にぶつかった。その衝撃で、46年間安定していた南極の氷の塊を崩壊し、その部分が海に砕け落ちたのだそう。
下の衛星写真は、左が3月12日に、右が3月16日にそれぞれ撮影されたもの。
写真でみると大きさが想像つかないのですが、津波の衝撃で砕け落ちた氷の塊は、面積にして125平方km。氷山となって漂流を始めた氷塊の一番大きなものは、縦横が6.5kmx9.5km。これはNYマンハッタン島の大きさに匹敵し、厚さは80mもあるそう。
東北沖で発生した津波が南極に届いたときには、津波の高さは30cm程度だったと推計されるが、さざ波状の津波が繰り返し繰り返し氷の壁にぶつかって、46年間も安定していた氷の棚にヒビが入った、とこの現象を分析したNASAの科学者達は考えているそう。
記事原文はこちら:Japan tsunami battered ice shelf in Antarctic (BBC News, 8/9/11)
すごい話ですね。
《追記》
東北沖の地震の直後から太平洋全体にどのように津波のエネルギーが拡散していったのかのシミュレーション動画があったことを思い出し、探してきました。
アメリカ海洋大気圏局(NOAA)による、この動画です。
これをみて、改めて、あの日大変なことが起こったのだと身震いしました。
嘘みたいなすごい話~(◎_◎;)
Posted by: Kyoichi Harako | 08/09/2011 at 07:03 PM
Harakoさん、コメントありがとうございます。自然のちから、すごいですよね。
Posted by: TrinityNYC (とりんち) | 08/11/2011 at 01:57 AM